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南国を身にまとう ~ろうけつ染め~

南国を身にまとう ~ろうけつ染め~

色鮮やかな南国の花!
ぱっと目を引くこの生地は、バリの職人が11枚手描きで丁寧に作り上げたものです。
田園風景の広がる緑豊かなウブドは、都会の喧騒から逃れ、豊かな自然の中静かで丁寧な暮らしを営むバリの雰囲気を味わいに訪れる長期旅行者に人気の土地。谷中に広がる棚田も、ゆったりした時間の流れを味わえる人気の観光スポットです。
たっぷりとした緑の中、子どもたちの遊ぶ声に重なり、タターッとミシンを踏む音が聞こえてくると、そこはバティック工房。アミナコレクションのバリバティックはいつもこの工房にお願いしています。

バティックはろうけつ染めとも言い、日本やインドでは6世紀頃から見られ、アジア、アフリカ等世界各地に渡る技法です。
手描きで染め付けるバティックは、きれいに洗った白い生地にまず下書きをします。そして熱した蝋(パラフィンや蜜蝋)を《チャンティン / Canting》というペンの先に小さなジョウロがついてるような柄杓のような道具に入れ、ツツーッと下書きをなぞります。
一定の速さで迷わず熱い蝋を落とさないと、すぐに蝋が冷め、ぼこぼこと固まって美しい線にならないので、ここは腕の見せ所。
そして蝋で出来た線の中に、筆を使って色を染めていきます。あらかじめ水を含ませておいた布に染料がぽとん、と乗ったとき、じわじわと美しいグラデーションが生まれます。
全ての色が染め上がったら、ぐらぐら煮立った鍋に生地を入れて色を定着させます。そのとき蝋の線は溶かされポロリと取れ、真っ白な生地の色にふち取られた鮮やかな模様が浮かぶのです。

バリを彩るはっきりとして艶やかな国の花々や抜けるような空、深く濃い緑の色。バリニーズが触れる色たちが生地になり、私たちの日常に溶け込みます。

Batik

Batik Canting

Batik

 

 


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